通常戦争とは、陸、海、空の3つの領域で行われると考えられてきたし、現実に日本の自衛隊も、陸上、海上、航空と3つの部隊からなる。しかし最近の戦争はさらにプラス3つの領域で行われることが明らかになっており、すなわち核戦力、宇宙戦力、サイバー戦力の3つを陸、海、空に加えてやらなければいけないであろう。戦争が起こるとなるとまず行われるのが、宇宙戦争とサイバー戦争であり、次いで核戦争である。そのためこれらの兵器に対してバランスオブパワーを維持するなら、日本もこれらの兵器に開発・投資が必要で、通常の陸、海、空だけでは万が一どこかの国と戦争状態(具体的には中国だが)になった場合には現実として対処できないといってもいいだろう。現在の日本の防衛予算は年間5兆円であり、中国は20兆円であるので、その軍事費の差はおよそ4倍である。日本の自衛隊は20万人なのに対して、中国の人民解放軍は200万人と約10倍の兵員を抱え、少なくとも陸上戦になったら日本は全く勝ち目がないといっていいだろう。中国軍は兵員を30万人削減したと発表していたが、これは習近平体制に反対派の人員を削減したと思われ、むしろ軍事力は増強されたとみていいだろう。日本はこうした背景から、アメリカとの軍事同盟が必要になってくるのであって、そのための新安保法であるのだが、日本も独自に武装強化する必要があるだろう。日本が中国に対して一国でバランスオブパワーを成し遂げるには、核武装まで含めた装備が自衛隊に必要になってくるだろうし、現実そうしないと中国に日本が樹林されてしまう可能性もゼロではないといえる。日本は核戦力、宇宙戦力、サイバー戦力においては大きく後れを取っているので、今後は防衛費の使い方も考えなくてはいけない氏、防衛費自体も増やしていかなくてはいけないであろう。